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まいにちNetflix「ビッグアイズ」【おすすめ映画レビュー】

まいにちNetflixは、管理人の@ぎゅうにくNetflixで「おすすめ!」と感じた映画・アニメ・ドラマをまいにち紹介する企画です。

本日紹介する作品は映画「ビッグアイズ」です。

ネタバレ無し感想、こんな人におすすめ、魂のネタバレあり感想の三本です。お楽しみください。

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キャストとあらすじ

映画監督 ティム・バートン
主演俳優 マーガレットキーン :エイミー・アダムス
     ウォルターキーン  :クリストフ・ヴァルツ

あらすじ

画家のマーガレットは、娘を連れて夫と別居をはじめた。別居先の町でバツ1男性で画家のウォルターと出会う。出会ってまもなく、二人は結婚をした。1950年代にウォルターはマーケティングでアメリカ中の電機店やガソリンスタンドにアーティストと自称して大きな目を持つ子供の絵を大量に売る会社を設立した。しかし実際には、妻のマーガレットが絵を一から描いていたのだった

ネタバレなし感想

だれに共感するかによって一気に見方が変わる作品です。

才能に溢れる画家、マーガレット・キーンは唯一無二の作品を書くがセールス能力がなくモノを売ることが出来ない。画家としての才能はないけどマーケティングの才能があるウォルター・キーンは弁が立ちモノを売ることが出来る。

ウォルターの手によってマーガレットの作品「ビッグアイズ(目を意図的に大きくした画)」が世の中に出回るのですが、トークに説得力を持たせるため作者はウォルターという設定にしてしまいます。

作者である権利を主張することで金を稼ぎたいウォルターと、作者である権利を主張することで画家として認められたいマーガレットがぶつかります。

当たり前の話ですが、良いものを作っただけでは画家(クリエイター)として成功できません。売れること間違い無しのピカソを超える傑作が生まれたとしても宣伝してくれる人がいなければ作品は皆の手に届かないのです。

逆にどんなモノを売る能力や宣伝する能力がある(マーケター)としても、画がなければ利益を得ることが出来ません。

ビッグアイズでは、シーンごとにクリエイターの長所や短所、マーケターの長所や短所が浮き彫りにされていく構造になっていて、どちらの側に肩入れもできる状態が続いていきます。

クリエイターのマーガレットとマーケターのウォルター。どちらに大きく傾くかで、結末の印象が大きく変化する作品です。

ウォルターを演じるクリストフ・ヴァルツ(名優ベスト5に入る)の演技が素晴らしいので、是非ウォッチしてみてほしいです。

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こんな人におすすめ

事実ベースの話を観たい方、権利問題モノを観たい方、クリストフ・ヴァルツを観たことがない方におすすめです。

作品の中身は「著作権についての問題」を夫婦間で争うもので、題材事態に面白みはありません。

ですが名優「クリストフ・ヴァルツ」の存在によって、この作品は輝きを増します。

彼の演技は人を惹きつける妖しい魅力があり、今作での詐欺師・ペテン師ぶりには脱帽しました。マーガレットの存在を消し去る、強力なパワーを持っている役者です。

「おとなのけんか」という、同じ部屋で4人の大人が口論をするだけという作品にもクリストフ・ヴァルツは出演しており、その作品でも見せた表情の巧みやがここでも顔をのぞかせます。

クリストフ・ヴァルツ?聞いたことがない。そんな方にこそおすすめできる作品です。

おすすめクリストフ・ヴァルツ出演作品
  • ジャンゴ 許されざる者
  • イングロリアス・バスターズ
  • おとなのけんか

ネタバレあり感想

もうね、クリストフ・ヴァルツが好きなわたしとしてはまったく納得いかない結末でした。

結末を先に言ってしまうと、ウォルターは裁判に負けて多額の賠償金を請求されてしまうのです。

しかも何を考えてるのか、演出は「めでたしめでたし」感を出してくるんですよね。

なんだお前、ふざけるなと。良い暮らしを出来るようになったのはウォルターのおかげじゃないかと。

いやいいんですよ?儲かり始めた時にマーガレットが「どんなに儲かるとしても断固としてわたしは自分の意志を表明する。わたしがビッグアイズの作者」と宣言して行動してたなら。

でもマーガレットは結局それを言わないで、贅沢な暮らしを享受してたじゃないですか。美味しいところを吸えるだけ吸ってから「やっぱりわたしは作者として有名になりたい」ってエゴの塊ではないでしょうか。

作中だと「欲望にまみれたウォルターが狂っていく」ように描かれていますが、1番欲望まみれなのはマーガレットですよ。

豊かな暮らしをして、自分の承認欲求も満たして、重り(夫)をはずしたい。強欲かな?

やけに重く描いてますが、お互いが妥協できる折衷案を提示して仲良くやっていけたらとても幸せな人生を歩めていたような気がしますね。脚色しているのかはしりませんが、商才と創る才能はあっても人間関係をうまく築く能力がなかったのかもしれません。

わたしは作る側でもありながらモノ・コトを売ることに関わり大変さを知っているのでウォルター側に肩入れしてみたからこういった感想になりましたが、マーガレット側に肩入れした人にとっては溜飲が下がる作品になったのではないでしょうか。

TwitterのリプライやDMでマーガレット側に肩入れしている人の意見とか、聞いてみたいですね。

ちょっと激しく語ってしまいましたが、それほどまでに心を動かした映画ですから個人的には大好きです。

既に観たという方も、マーガレット側に肩入れしてた方はもう一度観てみると少し感じ方が違ってくるのではないでしょうか。

良い映画って、観る度に違う顔をのぞかせますから。

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