アニメ

まいにちNetflix「幼女戦記」【感想・レビュー】

まいにちNetflixは、管理人の@ぎゅうにくNetflixで「面白い!」とうなった映画・アニメ・ドラマをまいにち紹介する企画です。

本日紹介する作品はアニメ「幼女戦記」です。

幼女を出汁にした萌えアニメではありません。タイトルとビジュアルで敬遠する方の誤解を解きたくて今回取り上げさせていただきました。

甘く見てると火傷するおもしろさをもつ作品です。

スポンサードリンク




キャストとあらすじ

原作 カルロ・ゼン
監督 上村泰

ターニャ・デグレチャフ:声【悠木碧 / 五十嵐裕美】
ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ:声【早見沙織 /金元寿子】

あらすじ

21世紀初頭の日本。徹底的な合理主義者でエリートサラリーマンであった主人公は、同僚の逆恨みで命を落とす。死後の世界、創造主を名乗る存在Xは主人公のリアリストな言動と無信仰を咎め、戦乱の世界で苦労して反省し信仰を取り戻させるとし、孤児の少女であるターニャ・デグレチャフとして別世界に転生させる。

感想

異世界転生ものでありながら強くてニューゲームものの、やけにリアリストな幼女が楽しめる作品です。

自分の利益のためなら同じ組織の人間だろうと切り捨てる合理主義なサラリーマンが魔法幼女に転生。これだけ見ると「なんだ、萌えアニメか」といった様相ですが、この作品の良さは幼女の可愛さではありません。

見どころは、幼女の皮を被った有能サラリーマンが無双していくところにあります。

主人公の成長を描くというよりは、有能で向かう所敵なしの主人公がどれだけ活躍するかを描く「俺最強」ものです。さらに言うなら、ターニャという「幼女」ではなく主人公という「サラリーマン」の無双を楽しむ話でもあります。

自分のことを客観的に捉え、戦略を練り、周りを利用しながら国をのし上がっていく。主人公が持ち前の頭脳で無双していく様子は不安を覚えることがなく、実家のような安心感があります。

とはいえ全てが完璧なわけではなく、帝国軍人として評価を高めて後方勤務で高待遇を得ようとしたはずが手柄を立てすぎたせいで将として前線に放り出される苦労人でもあります。

こういったところも「頑張って希望部署に転属しようとして手柄立ててたらめちゃくちゃ厳しい花形部署に送られてしまったサラリーマン」風の哀愁感があって良いですね。

将として部下を持ったあともターニャの苦労は続きます。新人の訓練をすることで鬼上司だと言われながら、自身は上司からの命令によってやりたいことができず苦しむ姿に、自分を重ねる中間管理職の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これでもかと有能サラリーマンのかっこよさを見せつけられた後に「こういう欠点もあるよ。親しみあるでしょ?どうかな?」とあざとく幼女の姿で欠点をさらけ出され、わたしはこの作品が好きになりました。卑怯な作品です。

この無双と弱みのさらけ出しのバランスが絶妙で、ターニャが冷や汗をかいたり困るシーンは心地よく映ります。強いキャラクターが追い詰められているのを観るのは気分がいいですからね。

戦争がもたらす不条理と混乱、憎しみをテーマに扱う骨太な作品。幼女だからといって毛嫌いせず味見してくださると幸いです。

スポンサードリンク




こんな人におすすめ

異世界×軍ものが好きな方、勤め人として働いたことのある方、中間管理職の方におすすめな作品です。

主人公の見た目と心理描写のギャップが楽しく、敵を油断させるために幼女の声で呼びかけるシーンは軍×幼女ならではの演出で楽しかったです。

戦闘にいたるまでの過程は戦地の状況や自国の立場、指揮官としてやるべきことが複雑にまざりあい見ごたえのあるものとなっています。

戦闘シーンも空を飛び回る臨場感あるものになっていて、見ていて爽快感がありました。

幼女の派手なドンパチ目当てに見るというよりは「身体的能力は低いけれど頭を使って戦うサラリーマンがHUNTER×HUNTERやジョジョのように知恵を絞って戦う姿」を見たい人におすすめです。

スポンサードリンク




半異世界転生ものは楽しい

異世界転生ものには「現実世界の常識がない完全に異世界」なものと「現実世界の常識を残しつつ異世界」な半異世界転生ものがありますが、この作品のように「現実世界の常識」を残した異世界ものの方がわたしは好みです。

わけのわからない用語を覚える必要がありませんし、その世界での「常識」をいちいち頭に入れる必要がないので脳に負担をかけないで観れますからね。

完全ファンタジーもたまに観るのですが、相当ストーリーやキャラクターに魅力がないと「疲れるのでもう観るのやめていいですか?」という気分になります。

いちいちルビを大量にふる漫画(ブラックラグーン)や森鴎外の文体みたいなもので、同じ意味を理解するのに時間がかかって面倒です。

中学生の頃はそういった「言語から作者が作った完全な異世界もの」が大好物でしたが、最近はそそられなくなってきました。

軍のように現実の難解な要素が作品に絡むと、人も死にますしリアルさを出すために適当な描写ができなくなるので作品としてしっかりとした安定感が出てきてます。

今考えてみると現実のルールが適応して「半端な作品」になりにくい傾向があるから。完全異世界転生ものより「半異世界転生もの」が好きなのかもしれません。

幼女の可愛さは関係ないって言いましたが、ターニャかわいいです。ギャップ萌えが凄まじいので、是非。